今更聞けないリターゲティング広告の仕組み
リターゲティング広告(リタゲ広告)とは、
「一度そのサイトに訪れたことのあるユーザーに広告を表示する方法」
です。 媒体によってこの呼び方は異なり、Googleでは「リマーケティング」、Yahoo!では「サイトリターゲティング」と定義しています。
リターゲティング広告の仕組み
実店舗に来たお客様にはその場でセールストークをするなどのアピールができます。
ですがWebサイトの場合そうは行きません。
初訪問したその場で会員登録や商品購入を決めるユーザーなどなかなか居ないのが現状です。
一旦離脱して日を改めたり、他のサイトと比較検討したりするユーザーが大多数でしょう。
しかし仮に会員登録や商品購入をしなかったとはいえ、一度サイトに訪問してくれた以上は少なからずそのサイトに興味があるということ。
そのユーザーを逃さず追いかけるのがリターゲティング広告です。
では、一度そのサイトに訪れた人をどうやって追いかけるのでしょうか。
答えは簡単。
サイトに「リターゲティングタグ」さえ設置しておけば、そのタグが訪問者の情報を記憶し、自動でリスト化してくれるのです。
広告はそのリストに自動で配信されるので、最初はタグの設置だけしておけばそれ以外の操作は必要ありません。
リターゲティング広告のメリット
たとえば30代の男性向けに新作のカバンを売り出したいとします。そのカバンを宣伝する方法として、
「一度お店に来てくれたことのある人へDMを送る」
「30代の男性が住んでいそうな家へチラシを投函する」
「街頭で30代の男性と思われる人にチラシを配布する」
「年齢も性別も関係無く手当たり次第にチラシをばらまく」
等々…さまざまな方法が考えられるかと思います。
どの方法にもメリット・デメリットはありますが、購入=コンバージョン数を重要視するなら費用対効果が高い方法は一目瞭然。
「一度お店に来てくれたことのある人へDMを送る」ですよね。
一度お店に来てくれたことがある=サイトに訪問してくれたことがある人は、来たことが無い人よりも商品に興味があると必然的に考えられるからです。
つまりリターゲティング広告は、
- 配信先ドメインを指定するプレースメントターゲティング配信
- ユーザーの属性を指定するオーディエンス配信
- 不特定多数のユーザーに配信するノンターゲティング配信
等の手法と比較すると、会員登録や商品購入の割合が高いのが特徴です。
また特定の層にのみ需要があり、新規顧客の開拓が難しいと考えられる商品・サービス(医療用器具など)の方が配信数を抑えられ、かつコンバージョンが期待できるので、費用対効果が総じて高くなるといえるでしょう。
リターゲティング広告のデメリット
広告主にとってみれば、とても効果の高い広告なのでリターゲティングを用いて沢山配信したいかもしれません。
しかし、リターゲティング広告配信をし続けると「しつこい」と思われて広告のクリックはおろか、サイトに二度と訪問してくれなくなる可能性がありますので注意しましょう。
リターゲティング広告で効果を上げる為には
ところで、開店してから一度もお客様の来ていない店舗の場合、どうやってお客様を追いかけたら良いのでしょう?
……不可能ですよね。
つまりこれまでに無い斬新な商品など、ユーザーの認知度が極めて低い商品の宣伝はリターゲティング広告に向きません。まずはブランディングを目標にするならオーディエンス配信やノンターゲティング配信等を検討するべきです。
またどんなに興味のある商品であっても、自宅のポストに1日二通も三通もDMが投函されていたり、それが1週間続いたり…といった宣伝ではうんざりしてしまうと思います。
リターゲティング広告も過剰に配信し続けるとユーザーに「しつこい!」と思われてしまい、広告のクリックはおろか、サイトに二度と訪問してくれなくなる可能性があります。
そのため「一度広告を表示したらその後180秒間は表示しない・同じユーザーに広告を表示するのは1か月だけ」といった風に配信設定を調整してみましょう。
※配信間隔を調整する「リーセンシー」と配信頻度を調整する「フリークエンシー」についての詳細は各記事をご覧ください。
まとめ
商品やサービスによって適正数値が異なるのは当然のことです。
あとは実際にリターゲティング広告を出稿してみて、 「どれ位の間隔で接触させれば再訪問してくれるのか?」「再訪問までの接触回数はいくつがベストなのか?」というデータをしっかり追って調整しましょう。
リーセンシーやフリークエンシーの最適な数値を簡単に把握したいのであれば、『忍者DSP』で広告を配信するのがオススメ。
商品購入や会員登録に至るまでに何回広告に接触したか数値で確認できるので、適正数値をわかりやすく把握することができます。