プッシュ広告とは?プル広告とは?概要と効果について解説
広告には「プッシュ広告(プッシュ型広告)」と「プル広告(プル型広告)」の2種類があります。
プッシュ広告が「攻めの広告」と言われるのに対し、プル広告は「待ちの広告」と言われます。
なぜ攻めの広告、待ちの広告と言われているのでしょうか?
今回はこの2つの広告の概要や効果について詳しく見ていきましょう。
プッシュ広告の種類
プッシュ広告とは、
「さまざまなユーザーに対して広告主側から積極的に発信する広告」
です。
たとえばテレビCMを想像してみてください。
あなたが興味のある番組を見ているからといって、その番組の間に表示されるCMがすべてあなたの興味のあるCMだとは限りませんよね。
同じように、あなたがよく見ているブログやサイトでも、見ているページとは全く関係の無い画像や動画、文字の広告を見たことがあると思います。
これらのように配信対象者を限定せず、不特定多数に見てもらうための広告が「プッシュ広告」です。
プッシュ広告には以下の種類があります。
- バナー広告
- 動画広告
- メール広告
- RSS広告
- テレビCM
- 電話営業
- 新聞広告
- SNS広告(Twitter/Facebook)
など
プッシュ広告では全く興味の無い広告が表示されるケース(テレビCMや新聞、Yahoo!のPCサイトTOPページの右上にあるバナーなど)もありますが、閲覧者の性別をある程度理解してその性別に合った広告を表示するケースなど、さまざまな手法があります。
プッシュ広告のメリット
プッシュ型広告のメリットは、さまざまな人に広告を配信できるということです。
- 商品やサービスの認知
- 大勢への集客
- お店や企業のブランディング
- 特大イベントや大型セールの周知
以上のような効果を狙う場合にはプッシュ広告が最適です。
ほかにもイベントと商品を組み合わせた宣伝をしたいときや、とにかく自分のお店をたくさんの人に知らせたい、他のお店には無いこんな商品がある!といったことを宣伝する際に相性の良い手法です。
プッシュ広告のデメリット
プッシュ広告でもある程度ユーザーを絞って配信する事はできますが、本当にその商品に関心を持っている人へピンポイントに配信する事はできません。
全く興味の無い人にも配信されてしまうため、いわゆるムダ打ちの配信が多くなってしまうことがデメリットです。
結果として配信の費用も多くなってしまいます。
プル広告の種類
プル広告とは、
「ニーズに合わせて特定のユーザーにのみ配信する広告」
です。
たとえばGoogleやYahoo!などのサーチエンジンを使って「電動歯ブラシ」と検索してみると、検索窓と検索結果の間に【広告】というラベルの付いたリンクが出てきます。
これが「プル広告」です。
検索ワードから「このユーザーは電動歯ブラシに興味を持っている」という情報がわかるので、ユーザーにとって役立つ広告を自動で選んで配信する仕組みになっています。
電動歯ブラシに関するサイトを訪問した後、全く異なるサイトを閲覧しているのに先程見ていた電動歯ブラシサイトのバナー広告が表示された、という場合もプル広告に分類されます。
プル広告には以下の種類があります。
- リターゲティング広告
- リスティング広告(検索連動型広告)
- サーチワード広告
など
プル広告のメリット
プル広告の最大のメリットは、商品に関するキーワード検索をしていたり、その商品やサービスを見ていたり、といった自発的な行動を取っているユーザーにピンポイントで宣伝できるという点です。
「このユーザーはこの商品に興味がある」という前提の広告なので、商品の購入や会員登録・サービスを取り入れてくれるといった成果に繋げやすくなります。
またプッシュ広告とは違ってユーザーを限定して配信する事ができるので、配信費用を少なく抑える事ができます。
プル広告のデメリット
プル広告は商品に関心のあるユーザーにしか配信されません。
逆を言えば、そもそもサイトに訪れているユーザーの数が少ない場合や、その商品やサービスの認知度が低い場合はほとんど配信の効果がなくなってしまいます。
プル広告で上手に配信していくためには、プッシュ広告と連動した配信をしていくか、広告以外でもたくさんのユーザーをサイトに訪れさせるための施策を打つ必要があります。
まとめ
プッシュ広告にもプル広告にもそれぞれのメリット・デメリットがあります。
どちらか一方を用いる広告配信システムでは機会損失が大きく、せっかくの配信費用もムダになりがちです。
プッシュ広告とプル広告を巧みに使い分けて、上手な広告運営をしていきましょう!
『忍者DSP』の広告システムであれば、興味の無いユーザーへの配信を極力減らす「プレースメントターゲティング」を用いたプッシュ広告、自発的に行動している会員へすぐにアプローチできるプル広告の二つを上手に連動させて配信させることが可能です。
より効率の良い広告配信を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。