ネイティブ広告の定義を事例や効果を元に解説
ネイティブ広告とは、
「広告が表示される媒体側の記事やコンテンツの形式やサービス機能などと一体化している広告」
を指します。
ネイティブ広告の種類
ネイティブ広告には以下のような種類が見られます。
- インフィード型
- ペイドサーチ型
- レコメンドウィジェット型
- プロモートリスティング型
- インアド型
FacebookやTwitterなどのSNSや、キュレーションメディア、ニュースアプリなどで見られる記事等に表示される広告。Twitterのツイートから「詳しくはこちら→(URL)」と誘導するものや、「〇〇サプリの効果は?」というレビュー記事から商品ページへ誘導するものなど。
GoogleやYahoo!、Bing等、検索エンジンの検索結果画面で上位に表示される広告。リスティング型とも。
ユーザーの興味関心によって表示される内容の異なる広告。多くは記事の下方に表示され、「この記事を読んでいる方におすすめの記事」等の文言によって誘導される。
Amazonや楽天、ぐるなび、食べログなど、口コミや評価が少なくても優先的に検索結果上位に表示される広告。ペイドサーチ型と類似しているが、こちらは媒体によって広告の種類が制限されている。(例:AmazonではAmazon出品商品のページしか出稿できない)
広告を表示している媒体側のコンテンツと親和性の高い商品・サービスをバナー表示する広告。(例:料理に関する記事に調味料販売サイトの広告を表示するなど)
インフィード型ネイティブ広告の例
ネイティブ広告の効果
ネイティブ広告には「ユーザーの目につきやすい」「媒体と親和するデザインになるためユーザーの信頼度が高くなる」等のメリットがあります。
sharethroughとIPG Media Labが共同で追跡調査したアンケート(旅行、消費財、エンタメ系)によると、ネイティブ広告とバナー広告の効果比較は次の通り。
- ビュー数
- アクション率
- シェア率
同じ広告内容で出稿した際、バナー広告は平均2.7ビュー見られているのに対し、ネイティブ広告は平均4.1ビュー見られているようです。100人に見られるバナー広告なら、ネイティブ広告として掲載されていれば150人に見られているということになります。
バナー広告と比較したネイティブ広告のアクション率は、ネイティブ広告で表示したブランドに興味を示したユーザーの割合が1.1倍高く、広告主が求めた行動を起こしたユーザーの割合は1.2倍高いという結果が出ました。
Facebook・Twitter・Youtube・Google+・Linkedin等のSNSにおけるシェア率は、バナー広告が19%に比べてネイティブ広告は32%シェアされています。 バナー広告に興味を持ってシェアするユーザーが100人居るとき、ネイティブ広告であれば168人がシェアしてくれるという計算になります。
今、アメリカでは4社のうち3社がネイティブ広告を導入しており、ネイティブ広告を検討している広告主は10社中9社にもなります。
アメリカに比べて日本ではまだまだ導入している会社が少ないので、逆にチャンスともいえるでしょう。
ソース元:http://www.iab.net/media/file/Sharethrough-IPG-Infographic-11×17-CMYK_nobleeds.pdf
ネイティブ広告のデメリット
ネイティブ広告はクリエイティブのデザインを広告先媒体のコンテンツに一体化させて表示させます。
その分ユーザーからすると、広告をクリックした先がクリエイティブと異なったページであったり、「買って買って!」と押しすぎているようなバナーであったりする場合、広告主サイトのイメージが悪くなってしまうのはもちろんのこと、広告先の媒体に対する印象も悪くなってしまいます。
そうするとせっかくのネイティブ広告も掲載できなくなってしまう恐れがありますので、クリエイティブやLPのデザイン・切り口等に注意して作成するようにしましょう。